4704

トレンドマイクロ

プライム / 情報・通信業
時価総額: 8,320.2
決算
21.08
3.84
0%
5,905 +368 (+6.65%)
拡大
前回発表: 2026-05-14
次回予定: -

📌 企業概要

サイバーセキュリティ専業のグローバルリーダー。日本発の多国籍企業として、ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」で高い知名度を誇るが、現在の成長エンジンは法人向けの統合セキュリティプラットフォーム「Trend Vision One」にある。エンドポイント、サーバー、クラウド、ネットワークなど広範なレイヤーをカバーし、AI技術を活用した検知・対処(XDR/ASOC)能力に強みを持つ。財務体質は極めて強固で、キャッシュリッチ企業としても知られるが、2025年12月期より配当と自己株式取得を組み合わせた「純利益の全額還元」を基本方針に掲げるなど、資本効率向上へ向けたアグレッシブな転換を図っている点が特筆される。

📌 事業・セグメント動向

2025年12月期の連結業績は、売上高2,759億円(前期比1.2%増)、営業利益577億円(同20.1%増)と微増収ながら大幅な増益を達成した。勝因は、売上高の伸び悩み(特に米州の不振)を、人件費や外注費の徹底的な抑制でカバーしたコストコントロール力にある。地域別では、主力の「日本」がAI活用型セキュリティ(Vision One)の伸長により法人向けが堅調(2.4%増)。「欧州」「アジア・パシフィック」もAI関連需要を取り込み増収を確保した。一方で、最大市場である「米州」は、米国の関税政策を巡る不透明感や政府機関閉鎖の影響、個人向けパートナー変更などが重なり、6.2%の減収と苦戦。全社的にはAIセキュリティ需要が底堅いものの、米州の立て直しが急務となっている。

📌 業績・財務見通し

2026年12月期の通期予想は、売上高3,015億円(9.3%増)、営業利益564億円(2.4%減)を見込む。AI市場の拡大(世界IT支出6兆ドル超)を背景に、日本・米州・欧州での再成長を計画するが、先行投資やコスト増により利益率は一時的に悪化する想定である。財務面では、現金及び預金残高が2,200億円を超え、ネットキャッシュは極めて潤沢。この豊富な資金を背景に、新・株主還元方針では「配当性向70%維持」に加え、実質的に配当と自社株買いで単体分配可能額の全額を還元する方針を打ち出した。次期配当は185円(当期同額)を予定。単一事業依存や為替感応度が高いリスクはあるものの、圧倒的なキャッシュ創出能力と還元意欲は株価の下支え要因となる。

最新決算(2026-05-14 発表)

2026年12月期 第1四半期決算

損益実績 (前年比/進捗)

項目 金額 前年比/進捗
売上高 738.6
+9.4%
/24.5%
営業益 155.6
+3.7%
/27.6%
経常益 176.5
+42.3%
/32.0%
最終益 117.8
+32.9%
/32.2%
1株益 90.1
+33.6%
/-

通期会社予想 (前期比)

項目 予想 前期比
売上高 3,015.0 +9.2%
営業益 564.0 -2.4%
経常益 551.0 +2.1%
最終益 366.0 +6.0%
1株益 280.1 +6.7%
配当 - -

財政状態

項目金額
総資産 3,992.4
純資産 1,145.3
自己資本 1,995.1
現預金 2,151.3
流動資産 3,106.1
流動負債 2,716.8
固定負債 130.3

キャッシュフロー・株式

項目金額/株数
営業CF 295.8
投資CF -192.4
減価償却費 65.7
株式情報
発行済株数 140,901,604
自己株式 11,134,268

業績推移

通期進捗: 27.6 %

通期業績推移

決算期 売上高 営業益 経常益 純利益 1株益 配当
2026.12_予 3,015.0 564.0 551.0 366.0 282.0 -
2025.12_Full 2,759.8 577.8 539.8 345.2 262.4 185.0
2024.12_Full 2,726.4 481.1 528.4 343.6 259.1 184.0
2023.12_Full 2,486.9 326.0 361.8 107.3 78.5 738.0
2022.12_Full 2,238.0 313.4 341.6 298.4 213.6 151.0

四半期累計比較

売上高 営業益 経常益 純利益 1株益
2026.12_Q1 738.6 155.6 176.5 117.8 90.1
2025.12_Q1 675.0 150.1 124.1 88.6 67.5
2024.12_Q1 659.3 121.3 136.6 107.5 79.3

3ヶ月単体成績

対象期間 売上高 営業益 経常益 純利益 1株益
2026.12_Q1 738.6 155.6 176.5 117.8 90.1
2025.12_Q4 732.3 133.0 144.6 75.8 57.6
2025.12_Q3 688.4 160.0 180.4 126.1 95.9
2025.12_Q2 664.1 134.7 90.7 54.8 41.7
2025.12_Q1 675.0 150.1 124.1 88.6 67.5
2024.12_Q4 699.8 88.7 145.1 79.4 59.9
2024.12_Q3 681.2 148.0 119.6 85.2 64.0
2024.12_Q2 686.0 123.1 127.1 71.4 53.1

財務・CF推移

自己資本比率総資産営業CF投資CFFCF
2026.12_Q1 50% 3,992.4 295.8 -192.4 103.4
2025.12_Full 30.2% 4,222.4 646.4 7.6 654.0
2024.12_Full 29.2% 4,003.2 467.8 50.4 518.3
2023.12_Full 43% 4,926.3 572.3 310.0 882.3
2022.12_Full 48.2% 4,708.0 569.0 -677.2 -108.1

財務指標・セクター比較分析

■ 業種平均より優良 ■ 業種平均より劣後

収益性・効率性

ROE ?
5.9%
業種平均: 4.89%
営業利益率 ?
21.07%
業種平均: 8.87%
EBITDA率 ?
30.19%
業種平均: 11.92%

成長性・進捗

売上成長率 ?
9.41%
業種平均: 15.71%
営業益成長率 ?
3.68%
業種平均: 46.51%
EPS成長率 ?
6.73%
業種平均: 20.57%
営業益進捗率 ?
27.6%
業種平均: 66.77%

安全性・キャッシュ

自己資本比率 ?
50%
業種平均: 87%
流動比率 ?
114.3%
業種平均: 328.93%
FCF ?
103.4
業種平均: -

バリュエーション

PER ?
21.08
業種平均: 41.8
PBR ?
3.84
業種平均: 3.87
配当利回り ?
0%
業種平均: 2.73%
PEGレシオ ?
3.13
業種平均: 5.59

指標の算出方法と定義

■ 収益性・効率性

  • ROE: 自己資本に対する当期利益の割合。

    【算出】直近四半期累計利益 / 自己資本。

  • 営業利益率: 売上高に対する営業利益の割合。

    【算出】直近四半期累計の実績値。

  • EBITDA率: 営業利益に償却費を加えた利益の売上高比。

    【算出】(営業利益 + 減価償却費) / 売上高。

■ 成長性・進捗

  • 売上成長率: 直近の四半期実績を前年同期と比較した伸び率。

    【期間】直近四半期累計実績 vs 前年度同時期累計実績。

  • 営業益成長率: 本業利益の成長率。

    【期間】直近四半期累計実績 vs 前年度同時期累計実績。

  • EPS成長率: 1株利益の伸び率。

    【比較】今期会社予想1株利益 / 前期実績1株利益。

  • 営業益進捗率: 今期の達成度。

    【算出】現時点の実績営業利益 / 会社発表の通期予想。

■ 安全性・キャッシュ

  • 自己資本比率: 総資産に占める自己資本の割合。

    【時点】直近四半期末時点。

  • 流動比率: 短期的な支払い能力。

    【算出】流動資産 / 流動負債。

  • FCF: 会社が自由に使える現金創出力。

    【算出】営業CF + 投資CF。

■ バリュエーション

  • PER: 市場の期待値と割安度を判定。

    【更新】毎日大引け後に最新株価で再計算。

  • PBR: 資産価値から見た株価水準。

    【算出】最新株価 × 株数 / (自己株式を除いた純資産)。

  • 配当利回り: 株価に対する配当金の割合。

    【算出】会社予想配当金 / 最新株価。

  • PEGレシオ: 成長性を加味した割安判断指標。

    【算出】PER / EPS成長率。

※ IFRS採用銘柄の「経常利益」には「税引前四半期利益」を代替として表示しています。
※ 3ヶ月単体成績は、四半期累計から前回累計を差し引いた純粋な当期間の実績を算出しています。