1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………3
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………4
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………5
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………6
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………6
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………8
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………14
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………14
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………14
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………14
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………14
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中で緩やかに回復し、企業の設備投資においても持ち直しの動きがみられました。しかしながら、中東情勢が資源価格等に与える影響や金融資本市場の変動など、景気の下振れリスクには注意が必要であり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの事業領域である情報サービス産業におきましては、経済産業省が警鐘を鳴らした「2025年の崖」を背景に、古い基幹業務システムを刷新する動きが本格化しております。加えて、企業におけるデジタル化やIT活用の拡大を背景に、生産性向上や新たなビジネスモデル構築を目的としたデジタル投資が拡大しております。特にクラウドサービスや生成AIの活用が進んでおり、IT投資は引き続き堅調に推移するものと考えられます。
このような環境のもと、当社グループは「真に世の中から必要とされる会社」を目指して、成長に向けた積極的な投資として主力ソリューションの強化と「社内スタートアップ制度」(研究開発を通して新しい事業の芽を創出する活動)による事業創出活動を積極的に推進しております。
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に寄与するために、マイグレーションサービスにおいて共通するタスクの集約化を行う「マイグレーションセンター」化を進めております。この取り組みにより、同時並行するプロジェクト数が順調に増加いたしました。また、新しい技術への挑戦として「社内スタートアップ制度」にて生成AIについての研究を行い、この研究の一環として、2025年4月にシステム可視化ソリューション「ReverseNeo(リバースネオ)」の新バージョンをリリースいたしました。本バージョンでは、生成AI技術との融合により、処理フローや処理概要の自動生成機能を新たに搭載しております。2026年2月には、プログラムコードから技術ドキュメントの自動生成を実現する「DocHelper(ドックヘルパー)」をリリースいたしました。さらに、当社グループは継続してお客様からのニーズを自社のソリューションに反映するよう取り組んでおります。ホテル・レストラン向けオーダーエントリーシステム「E.M.O(エモ)」はルームサービスやテナント店舗に関する機能強化を行い、導入件数を堅調に増やしました。また、自治体向け給付金システム「The給付」は、2026年1月より株式会社セブン・ペイメントサービス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柏熊 俊克)が提供する口座不要のBtoC送金サービス「ATM受取」との機能連携を開始いたしました。
従業員に対しては、「生き生きと活躍できる環境の構築」を継続して進めており、その一環として育児・介護休職取得者のサポートを行った組織や社会貢献活動を行った従業員に対して表彰を行う制度を新たに設けました。また、前年度に引き続き2025年6月より平均5%の給与水準の引き上げを実施し、加えて、2025年10月に「物価高対策特別手当」を全従業員に支給いたしました。女性特有の健康課題の軽減を支援するフェムテックサービスの利用、介護と仕事の両立を支援する介護相談窓口の設置や説明会の開催など、多様な人材活躍に向けた取り組みも継続しております。
当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は前期に比べ19億92百万円増収の224億85百万円となりました。利益面につきましては、利益率の高い自社製品によるソリューションおよび高収益案件への注力を続けることにより営業利益は前期に比べ7億20百万円増加の27億14百万円、経常利益は前期に比べ7億61百万円増加の28億70百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前期において繰延税金資産を計上したことによる法人税等調整額(益)の計上の反動もあり、前期に比べ41百万円減少の20億67百万円となりました。
当社グループは、ITサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の記載を省略しております。なお、売上分類別の概況は次のとおりです。
<自社製品によるソリューション>
マイグレーションサービスの保険会社向け大型案件が順調に推移いたしました。また、自治体向け給付金システム「The給付」においては、アライアンス先との協業が拡大したことにより導入自治体数が伸長いたしました。その結果、自社製品によるソリューションの売上高は前期に比べ14億28百万円増収の68億35百万円となりました。
<システムインテグレーション>
生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」の導入・カスタマイズ案件や、ホテル業向けシステム開発などの売上が堅調に推移いたしました。しかしながら、開発から保守フェーズへ移行する案件が重なったことにより、システムインテグレーションの売上高は前期に比べ4億42百万円減収の79億96百万円となりました。
<機器・パッケージ>
コンピュータ機器および周辺機器、パッケージソフトウエア等の売上のうち、他の開発・サービスを伴わない機器・パッケージ単体の販売による売上高は前期に比べ3億12百万円増収の24億39百万円となりました。
<受託開発>
大手SIerからの受託開発につきましては、当社の得意領域にリソースを集中させることにより収益性の向上に取り組んでおります。その結果、受託開発の売上高は前期に比べ6億95百万円増収の52億14百万円となりました。
(資産)
当連結会計年度末における総資産は213億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ70百万円増加いたしました。流動資産は167億53百万円となり、4億96百万円減少いたしました。主な要因は、契約資産の減少(2億69百万円)、商品の減少(1億42百万円)、現金及び預金の減少(1億39百万円)であります。固定資産は46億37百万円となり、5億67百万円増加いたしました。主な要因は、無形固定資産の増加(1億76百万円)、繰延税金資産の増加(1億60百万円)、その他に含まれる長期前払費用の増加(1億6百万円)、投資有価証券の増加(96百万円)であります。
当連結会計年度末における負債合計は75億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億31百万円増加いたしました。流動負債は53億73百万円となり、5億27百万円増加いたしました。主な要因は、賞与引当金の増加(3億94百万円)、契約負債の増加(2億49百万円)、未払金の増加(1億51百万円)、未払法人税等の増加(69百万円)、支払手形及び買掛金の減少(3億96百万円)であります。固定負債は21億51百万円となり、96百万円減少いたしました。主な要因は、退職給付に係る負債の減少(87百万円)、リース債務の減少(8百万円)であります。
当連結会計年度末における純資産合計は138億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億60百万円減少いたしました。主な要因は、利益剰余金の増加(10億33百万円)、その他有価証券評価差額金の増加(68百万円)、自己株式の増加(14億88百万円)であります。
なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の66.7%から64.8%となりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1億39百万円減少し、109億99百万円となりました。
なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は29億76百万円(前連結会計年度は22億13百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上(28億70百万円)、減価償却費の計上(3億48百万円)、賞与引当金の増加(3億94百万円)、売上債権の減少(3億71百万円)による収入に対して、法人税等の支払(9億27百万円)、仕入債務の減少(4億48百万円)の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は6億14百万円(前連結会計年度は4億15百万円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得(4億91百万円)、有形固定資産の取得(1億25百万円)の支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は25億6百万円(前連結会計年度は5億7百万円の支出)となりました。主な要因は、自己株式の取得(14億99百万円)、配当金の支払(9億86百万円)の支出によるものであります。
2026年度の見通しにつきましては、中東情勢の影響を受けた原油価格上昇が、企業収益や家計の実質所得に対する下押し要因となり、成長ペースは減速すると考えられますが、企業において、高水準の収益が続いてきたことや、政府による各種施策や緩和的な金融環境などが経済を下支えするため、わが国経済は、伸び率を縮小しつつも、緩やかな成長を続けると見込まれます。
2026年度の企業におけるITサービス需要は引き続き高く、クラウド、生成AIの普及、経済産業省の「2025年の崖」を背景にしたレガシーシステム刷新への対応およびセキュリティ強化への投資などが成長を牽引すると見込まれます。
特に、生成AIは、ChatGPTやGeminiなどの汎用的なAIサービスの普及により、企業はAIを単なる便利ツールだけではなく、活用領域の多様化へと進めています。今後は、さらなる生産性の向上と深刻な人材不足の解消だけではなく、企業の競争力の中核として、AIエージェントの本格活用に強い期待が寄せられると見込まれます。
しかしながら、AI市場の世界的な需要拡大を背景に、AIサーバやデータセンター向けの高性能メモリの需要が急増しており、サーバおよびパソコン機器などの一般向けのメモリの生産が抑制され、供給不足と価格高騰が続いています。メモリ不足は、2027年以降も続くと見込まれています。当社グループは、ソフトウエア開発および保守ならびに機器販売を含んだワンストップサービスを提供していますが、メモリ不足の影響を受け、サーバおよびパソコン機器などの調達に支障が出ており、業績への影響を懸念しております。
このような環境のもと、「稼ぐ力の強化」、「人材への積極投資」および「企業価値の向上」を基本方針に、外部要因の変化に、より大きな影響を受けることのないように、自立し、当社グループは、世の中から必要とされる企業になるべく、以下の施策を実施してまいります。
・経済産業省の「2025年の崖」を背景にしたレガシーシステム刷新への需要に応えるべく、自社ソリューションの機能強化に、積極的に投資を行い、他社との差別化を図ります。また、マイグレーション事業を強化し、極力、属人化部分を減らすとともに、プロジェクトの同時稼働数を増やします。さらに、マイグレーション後のシステム保守事業を開始するなど、既存事業の持続的な成長余地を見出します。
・2018年度から始めた「社内スタートアップ制度」を拡充し、社内開発に留まらず、信頼できる相手と互いにリスクを取った協業ビジネスへと発展させます。
・将来に向けた成長基盤を獲得すべく、生成AIなどの新しい技術を活用した新規事業の創出に取り組みます。また、特定業務に限定されないAIの実用化に備え、AIを活用できる人材を育成します。さらに、社内においては、AIを全ての従業員が憂いなく使えるように、環境を整えます。
・当社は、経済産業省と日本健康会議が主催する健康経営優良法人認定制度による「健康経営優良法人 2026」に認定されています。従業員が生き生きと働けるよう、引き続き、職場の環境改善に取り組んでまいります。会社は多様な働き方を提供し、従業員が働き方を選べるような企業を目指します。
2026年度の業績予想につきましては、機器等販売の減速により売上高は前連結会計年度比で約9%の減収、営業利益は約4%の減益を見込み、現在進行中の中期経営計画(2024年度~2026年度)の最終年度目標を下回る計画としております。しかしながら、営業利益率は、主力ソリューションを軸としたサービス事業への転換が順調に推移し、収益構造の改善が進んでいることから、中期経営計画の最終年度目標を上回る計画としております。売上高205億円(前期比8.8%減)、営業利益26億20百万円(同3.5%減)、経常利益27億50百万円(同4.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益18億30百万円(同11.5%減)を見込んでおります。
(注)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値とは異なる結果となる可能性があります。
当社は、収益力の向上、財務体質の強化を図ることで安定的な配当を継続することが重要と考えております。剰余金の配当につきましては、連結配当性向45%以上を目標に収益状況に対応した配当を行うことを基本として、キャッシュ・フローの状況、内部留保などを勘案して決定いたします。
自己株式の取得につきましても、株主の皆様に対する有効な利益還元のひとつと考えており、2025年8月より資本構成の改善を目的として自己株式の取得を実施しております。引き続き、株価の動向や財務状況等を考慮しながら適切に対応してまいります。
なお、当社は、「剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議により定める」旨を定款に定めております。
当期の年間配当金につきましては、上記の方針に基づき1株につき58円(中間配当25円、期末配当33円)とさせていただきます。
次期の年間配当金につきましては、連結配当性向45%以上を目標とし、1株につき58円(中間配当25円、期末配当33円)を予定しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は日本基準で連結財務諸表を作成する方針であります。
なお、国際財務報告基準(IFRS)の適用につきましては、国内外の諸情勢等を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
該当事項はありません。
当社グループはソフトウエア開発を中心とするコンピュータ関連総合会社で、コンピュータ関連機器販売及びソフトウエア開発の両面を事業分野としております。
顧客の利用目的に応じたコンピュータ機器の選定とソフトウエアの開発を主とするITサービスを事業内容としており不可分の営業形態の単一のセグメントであるため、記載を省略しております。
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
3.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
該当事項はありません。