○添付資料の目次

 

1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………2

(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………2

(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………7

(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………7

(4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………8

(5)継続企業の前提に関する重要事象等 ……………………………………………………………………8

2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………8

3.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………9

(1)連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………9

(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………11

連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………11

連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………12

(3)連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………13

(4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………15

(5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………16

(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………16

(収益認識関係) …………………………………………………………………………………………………16

(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………16

(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………16

(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………17

 

 

1.経営成績等の概況

(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度において、当社グループでは独自の経皮製剤技術であるILTS®(Ionic Liquid Transdermal System)を中心とした医薬品製剤技術を用いて、低分子から高分子に至る様々な有効成分の経皮吸収性を飛躍的に向上させることにより新しい付加価値を持った医薬品を開発することを事業の中核に据え、製品化に向けた開発を推し進めるとともに提携候補先との契約交渉を行うなど事業の拡大を図ってきました。

開発が最も進んでいる「Bondlido (MRX-5LBT:リドカインテープ剤)」について、2025年9月に米国規制当局であるアメリカ食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)から成人の帯状疱疹後の神経疼痛を適応として販売承認を取得しました。現在、販売パートナー候補と提携交渉中であり、2026年下半期の上市を計画しています。

続いて「MRX-4TZT:痙性麻痺治療薬(チザニジンテープ剤)」「MRX-9FLT:中枢性鎮痛貼付剤(フェンタニルテープ剤)」の2つのパイプラインが臨床開発ステージにあります。また、米国の創薬ベンチャーAlto Neuroscience, Inc.(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、以下「Alto」)との提携下で開発が進められている「Alto-101:統合失調症治療薬(PDE4阻害貼付剤)」について、統合失調症患者に対する臨床第2相試験が進行中です。

当社グループではこれらの貼付剤パイプラインとは別に、無痛での自己接種が可能で従来の接種方法と比べて高い免疫応答が期待できる、ワクチン等の投与デバイスであるマイクロニードルの研究開発に取り組んでいます。世界でまだ数ヶ所しかない医療用医薬品/ワクチン用途のマイクロニードル治験薬工場を稼働させており、モデル動物を用いたフィージビリティスタディ(実現可能性を検討する研究)を実施しながら、事業提携を模索しています。

 

 

当社グループの主要パイプラインの開発進捗状況は、以下のとおりです。

 

画像

 

<開発コード MRX-4TZT:痙性麻痺治療薬(チザニジンテープ剤)>

ILTS®を用いて中枢性筋弛緩薬であるチザニジンのテープ型貼付剤を製剤開発したものです。米国における筋弛緩薬市場は、2024年において約2,300億円(1,546 million USドル)と推計されています(出所:IQVIA)。筋弛緩薬の経皮製剤が存在しない中、チザニジンを経皮製剤化することにより経口剤と比較して、有効血中濃度の持続性、眠気や口渇等の副作用の低減等の利点が期待されます。

2025年12月に臨床第2相/POC試験を開始しました。この試験では、多発性硬化症による痙縮患者を対象に高用量域におけるMRX-4TZTの安全性・忍容性および有効性をチザニジン経口剤と比較することにより、MRX-4TZTProof of Concept「薬効を維持したまま、経口薬と比較して安全性・忍容性が向上することにより、患者負担が軽減される」を確立することを目的としており、2026年第4四半期に結果速報を得ることを見込んでいます。

試験デザイン詳細については、以下の当社ウェブサイトをご参照下さい。

 

https://www.medrx.co.jp/business/iltspipeline/mrx-4tzt/index.html

 

患者さんを対象としたこのPOC試験で、MRX-4TZTのコンセプト、即ち「薬効を維持したまま、経口薬と比較して安全性・忍容性が向上することにより、患者負担が軽減される」を示すことができれば、MRX-4TZTのアセットとしての価値が格段に向上し、ライセンスアウトによる収益化も見えてきます。MRX-4TZTはブロックバスターになり得るポテンシャルを持ったパイプラインであり、開発の要所である臨床第2相/POC試験結果は、当社の企業価値に大きなインパクトを与えると期待しています。

 

Bondlido (MRX-5LBT):帯状疱疹後の神経疼痛治療薬(リドカインテープ剤)>
ILTS®を用いた新規のリドカインテープ剤であり、帯状疱疹後の神経疼痛を適応症としているリドカインパップ剤Lidodermの市場をターゲットとして、第一に米国で開発を進めてきた製品です。米国におけるリドカイン貼付剤市場は、2024年において約240億円(162 million USドル)と推計されています(出所:IQVIA)。2020年4月に株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(愛知県名古屋市、D. Western Therapeutics Institute、以下「DWTI」)と米国における共同開発契約を締結して以降、DWTIと共同で開発を進めてきました。Bondlidoは、これまでの臨床試験結果より、先行指標品であるLidodermより「皮膚刺激性が少なく」「貼付力に優れ」「運動時においても貼付力を保持できる」より良い製品として市場浸透することが期待されます。

2024年1月に新薬承認申請しましたが、2024年7月にFDAより審査完了報告通知(CRL)を受領しました。2025年3月にCRLにおいて求められていたデータを追加して再申請し、2025年9月に成人の帯状疱疹後の神経疼痛を適応として販売承認を取得しました。現在、販売パートナー候補と提携交渉中であり、2026年下半期の上市を計画しています。先行競合品ZTlidoのnet salesは2024年において約80億円(52 million USドル)です(出所:Scilex Holding Company, FORM 10-K)。この数字を一つの目安として、ZTlidoに追い付け追い越せとの期待を持って、販売提携候補先との交渉を行っています。

 

<開発コード MRX-9FLT:中枢性鎮痛薬(フェンタニルテープ剤)>

フェンタニルは、オピオイドの一種で、医療用麻薬に指定されており、米国においては重度の急性疼痛、慢性疼痛及び癌性疼痛に貼付剤としても広く使用されています。フェンタニル貼付剤においては、患者の使用後の貼付剤を幼児・小児が誤って噛んだり貼付したりすることで死亡する誤用事故が報告されており、米国で社会的な問題となっています。

当社グループでは、オピオイド貼付剤における誤用事故の抑制・防止を目的とした独自技術を開発しており、その技術を適用したフェンタニルテープ剤についてFDAと面談会議を実施し、幼児・小児に対する誤用事故防止機能を持った貼付剤は重要で価値のあるゴールであることを確認した上で、本格的な開発に取り掛かりました。予備的な臨床薬物動態(pilot PK:Pharmacokinetics)試験により、MRX-9FLTが参照製品と同様の血中濃度推移を示すことが確認できました。また、in vitro(実験室レベル)や動物実験で確認してきた誤用事故防止機能についても、ヒトでの有用性を予備的に確認することができました。2021年7月には、MRX-9FLTが持つ誤用事故防止機能が評価され、FDAから*ファスト・トラック指定されました。新薬承認取得に向けて、参照製品との生物学的同等性を示すための検証的な比較臨床試験、及び、誤用事故防止機能を検証するための試験を計画しています。

米国におけるフェンタニル貼付剤市場は、2024年において約240億円(158 million USドル)と推計されており(出所:IQVIA)、誤用事故防止という高付加価値化により、現市場の置き換えと更なる市場拡大を企図しています。

*ファスト・トラック指定:重篤または生命を脅かす恐れのある疾患やアンメット・メディカルニーズの高い疾患に対して治療効果が期待される新薬を優先的に審査する制度。開発から審査までの迅速化を目的としている。ファスト・トラック指定により、臨床試験に関する相談などFDAと協議する機会がより多く与えられる。

 

<開発コード MRX-7MLL:アルツハイマー治療薬(メマンチン貼付剤)>

当社では、ILTS®とは別に、薬物をナノコロイド化することにより経皮吸収性を飛躍的に向上させる独自の経皮製剤技術NCTS®を用いた経皮吸収型医薬品の研究開発にも取り組んでいます。MRX-7MLLは、NCTS®を用いてアルツハイマー治療薬であるメマンチンを含有した貼付剤を製剤開発したものです。

2025年5月にP1a試験(臨床第1相単回PK試験)結果が判明しました。P1a試験においてMRX-7MLLが示した経皮浸透量は、臨床上有用と考えられるパッチサイズで経口剤と同等の血中濃度を実現できる水準に達しませんでした。その後、経皮浸透性に関して製剤改良を多面的に試みましたが、経皮浸透性と皮膚安全性を両立させる目途が立たず、開発を断念することとしました。

 

<開発コード MRX-6LDT:慢性疼痛治療薬(ジクロフェナック・リドカインテープ剤)>

米国における疼痛管理薬市場は2024年において約6,400億円(4,251 million USドル)であり、その50%超をジェネリック医薬品が占めています(出所:IQVIA)。慢性疼痛市場にはジェネリック医薬品を含め多数の薬剤が存在し、新たなブランド薬が確固たる地位を築くことは容易ではありませんが、一方で、米国での慢性疼痛治療の基盤ともいえるオピオイド鎮痛薬の乱用リスクに対して米国社会全体から厳しい視線が集まっており、乱用リスクがなく有効性と安全性・忍容性に優れた慢性疼痛治療薬には大きな事業機会/潜在市場があると考えています。

MRX-6LDTは、当社独自の経皮製剤技術ILTS®を用いて、消炎鎮痛作用を有するジクロフェナックと局所麻酔作用を有するリドカインの両薬物ともに高い経皮浸透を実現させるべく製剤開発したテープ型貼付剤であり、両薬物の相加的或いは相乗的な疼痛治療効果を最大限に発揮させることを企図しています。米国における大きな事業機会/潜在市場に向けて、まずは非臨床試験とそれに続く臨床第1相試験を実施して、MRX-6LDTの高い経皮浸透性及び製品ポテンシャルをヒトでのデータをもって確認することを計画しています。 

 

<開発コード Alto-101:統合失調症治療薬(PDE4阻害貼付剤)>

2023年9月に、Alto Neuroscience, Inc.(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、以下「Alto」)と、当社独自の経皮吸収技術を適用した中枢神経領域の新規医薬品候補(Alto-101, PDE4阻害剤)に関する提携契約を締結しました。Altoは、個別化された高効果の治療選択肢を開発するために神経生物学を活用して精神医学を再定義することをミッションとした、ニューヨーク証券市場に上場している臨床開発ステージの創薬ベンチャーです。AltoPrecision Psychiatry PlatformTMは、脳波記録、神経認知評価、ウェアラブルデータなどを解析することにより脳のバイオマーカーを計測して、それぞれの患者に合うAltoの薬を提供することを目指しています。

新規のPDE4阻害剤であるAlto-101の経口剤を用いて健常人に対して実施された臨床第1相試験(P1a)において、認識機能向上効果と認識機能に関連した脳波(electroencephalography: EEG)マーカーが示されています。また、当社とAltoとの提携下で製剤開発された新規のAlto-101経皮製剤を用いて健常人に対して実施されたもう一つの臨床第1相試験(P1b)において、Alto-101経皮製剤の好ましい薬物動態と忍容性、即ち、Alto-101経皮製剤は十分な量の薬物を体内に到達させた上でPDE4阻害剤を経口投与した際によく見られる副作用を低減させることが示されています。

2024年6月にAltoが統合失調症患者に対する臨床第2相試験を開始しており、2026年第1四半期に結果速報を得ることが計画されています。また、2025年10月には、FDAから*ファスト・トラック指定されました。進行中の臨床第2相試験は、Alto-101経皮製剤を用いたプラセボ対照交差二重盲検の用量増加試験であり、21~55歳の統合失調症患者約70名への投与が計画されています。本試験における最も重要な評価項目は、各投与期間終了時にEEGを用いて測定されるシータ帯域(脳波はalpha, beta, delta, thetaの4種類に分類される。そのうち4~7ヘルツの周波数帯域)活性へのAlto-101経皮製剤の影響です。Altoでは、EEGを用いて測定されるシータ帯域活性が統合失調症患者の認識機能とよく相関することを見出しており、本試験においてAlto-101経皮製剤の統合失調症治療薬としての堅固なPOC(Proof of Concept)を実証するのに適した指標であると考えています。

*ファスト・トラック指定:重篤または生命を脅かす恐れのある疾患やアンメット・メディカルニーズの高い疾患に対して治療効果が期待される新薬を優先的に審査する制度。開発から審査までの迅速化を目的としている。ファスト・トラック指定により、臨床試験に関する相談などFDAと協議する機会がより多く与えられる。

 

<マイクロニードルアレイ>

マイクロニードルアレイ(Micro Needle array、以下「MN」という)とは、生体分解性樹脂等から成る数百μmの微小針の集合体で、当社開発品は生け花に用いる剣山を数百μmレベルに縮小したような形状です。MNは、注射しか投与手段のないワクチンや核酸医薬・タンパク医薬等の「無痛経皮自己投与」を可能にし、またワクチンや免疫性疾患においては「従来の注射剤と比べて高い免疫効果」が期待される、有望な投与デバイスとして注目されています。当社のMN技術は、鋭い針先と工夫された応力制御機構を持つアプリケータ(挿入器具)による「簡便で確実な投与」を特徴としています。

臨床試験等においてヒトに投与できるGMP(Good Manufacturing Practice)規格品を製造するMN治験薬工場が、ワクチンに用いられる病原性のある細菌やウイルス、遺伝子組み換え生物等の取り扱いを可能にするためのバイオセーフティ対策を整備した上で稼働しています。現在、量産化に向けた技術開発と並行して、モデル動物を用いたフィージビリティスタディ(実現可能性を検討する研究)を実施しながら事業提携を模索しています。

当社グループでは、自己投与可能なワクチンMN製剤が、パンデミック発生時の医療体制堅持や医療インフラ未整備地域での公衆衛生向上に貢献できるものと確信しており、実用化に向けた研究開発に取り組んでいます。

 

上述した開発候補品以外にも、製薬会社等と共同で、あるいは当社グループ独自で医薬品等の製剤開発を進めています。

 

これらの結果、当連結累計期間の売上高は128百万円(前年同期は257百万円)、研究開発費用とその他経費を合わせた販売費及び一般管理費は1,068百万円(前年同期は1,050百万円)を計上しました。営業損失は941百万円(前年同期は793百万円)、営業外収益として、保険解約返戻金14百万円、令和6年度中小企業等海外展開支援事業補助金(海外出願支援事業)2百万円、受取利息2百万円等を含め20百万円を計上、営業外費用として、行使価額修正条項付第32回新株予約権の発行に係る営業外支払手数料8百万円、為替差損5百万円、株式交付費1百万円等を含め15百万円を計上し、経常損失は937百万円(前年同期は755百万円)となりました。特別利益として、新株予約権戻入益12百万円、法人税等12百万円の計上によって親会社株主に帰属する当期純損失は937百万円(前年同期は806万円)となりました。

なお、当社は単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
 

当社の経皮製剤技術について

 

経皮吸収型医薬品には、嚥下障害等で経口投与が困難な患者にも投与可能、ファーストパスエフェクトを受けない、薬物の血液中の濃度を一定に保ち効果を持続させ易い、注射剤と異なり投与時に痛みを感じない等の様々な利点があります。疾患別に見ると、昨今の潮流として、疼痛治療用薬剤に加え、アルツハイマー病やうつ病のような精神疾患系薬剤においても、QOL及び服薬アドヒアランスの向上(飲み忘れ等の防止)に寄与する経皮吸収型製剤が、アンメット・メディカルニーズに応える形で開発及び市場投入されています。
 一方、皮膚は人体にとって外界からの異物の侵入に対する第一バリアであり、分子量が小さい、脂溶性が高い、融点が低い等の、皮膚から浸透し易い特定の物理化学的性質を持つ薬物以外の薬物を経皮吸収させることは極めて困難です。

当社では、イオン液体の特徴を利用した独自の経皮製剤技術ILTS®や薬物のナノコロイド化技術を利用した独自の経皮製剤技術NCTS®により、従来の技術では経皮吸収させることが困難であった難溶性薬物や核酸・ペプチドといった高分子に至る様々な薬物の経皮浸透性を飛躍的に向上させることに成功しています。さらに、ILTS®NCTS®をもってしても経皮吸収させることが困難な高分子のワクチン等については、マイクロニードルアレイによる投与方法の研究開発を行っております。

 

ILTS®(Ionic Liquid Transdermal System)

 

 

イオン液体とは、融点が100℃以下の塩(えん)のことで、常温溶融塩とも呼ばれています。低融点、高イオン伝導性、高極性、不揮発性、不燃性等の特徴を有しており、太陽電池や環境に優しい反応溶媒等、多方面における応用が検討されています。当社では、薬物をイオン液体化する、或いは、イオン液体に薬物を溶解することにより、当該薬物の経皮浸透性を飛躍的に向上させることができることを世界に先駆けて見出しました。現在までに、①人体への使用実績がある化合物の組み合わせによる安全性が高いと考えられるイオン液体ライブラリー、②対象薬物の経皮浸透性向上に適したイオン液体の選択に関するノウハウ、③薬物を含有するイオン液体をその特性を保持したまま使い勝手のよい形(貼り薬、塗り薬等)に製剤化するノウハウ等を蓄積しています。これらのノウハウ等も含めた独自の経皮吸収型製剤作製技術を総称して、ILTS®(Ionic Liquid Transdermal System)と呼んでいます。

 

NCTS®(Nano-sized Colloid Transdermal System)

 

 

当社は、薬物をナノサイズのコロイドにすることで経皮吸収性が高まることを発見し、それによる製剤化技術をNCTS®(Nano-sized Colloid Transdermal System)と名付けました。アルツハイマー治療薬等をターゲットとした製剤開発を進めております。

 

 

(2)当期の財政状態の概況

(資産)

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて118百万円減少し、2,157百万円となりました。これは主に現金及び預金が222百万円減少し、土地が81百万円増加したこと等によるものです。

流動資産は1,824百万円となりました。主な内容は、現金及び預金1,754百万円であります。固定資産は332百万円で、主な内容は土地81百万円、建物及び構築物108百万円、及び投資有価証券130百万円等であります。

(負債)

負債は、前連結会計年度末に比べて2百万円増加し、108百万円となりました。これは主に繰延税金負債の増加31百万円、未払金の減少36百万円、未払法人税等の増加8百万円によるものであります。

流動負債は77百万円となりました。主な内容は未払金53百万円、未払法人税等22百万円であります。また、固定負債は、繰延税金負債31百万円です。

(純資産)

純資産は、前連結会計年度末に比べて121百万円減少し、2,048百万円となりました。

これは親会社株主に帰属する当期純損失937百万円により利益剰余金のマイナスが937百万円拡大したこと、第32回新株予約権の行使に伴い、資本金及び資本剰余金がそれぞれ369百万円ずつ増加したこと等によるものであります。また、2025年3月28日開催の第23期定時株主総会において、資本金及び資本準備金の額の減少並びに剰余金の処分に関する議案が承認可決され、その後、債権者保護手続きが実施され特に異議が生じなかったため、資本金及び資本準備金の額の減少に関する効力が2025年5月8日付で生じました。その結果、資本金及び資本準備金がそれぞれ500百万円、325百万円減少しており、その合計額825百万円を繰越利益剰余金に振り替えることにより欠損てん補を行いましたが、これによる純資産に与える影響はありません。

以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の92.9%から92.2%となりました。

 

(3)当期のキャッシュ・フローの概況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ222百万円減少し、1,754百万円となりました。当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

 

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用したキャッシュ・フローは、888百万円(前連結会計年度は803百万円の支出)となりました。これは税金等調整前当期純損失が925百万円となったこと等によるものです。

 

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用したキャッシュ・フローは82百万円(前連結会計年度は0.2百万円の支出)となりました。これは有形固定資産の取得による支出82百万円によるものです。

 

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得したキャッシュ・フローは745百万円(前連結会計年度は1,066百万円の収入)となりました。これは,行使価額修正条項付第32回新株予約権の発行及び取締役(取締役である監査等委員を除く)、取締役(監査等委員)、子会社取締役及び従業員を対象とする第33回新株予約権(有償)の発行による収入5百万円、行使価額修正条項付第32回新株予約権の行使による収入739百万円によるものです。

 

 

(4)今後の見通し

当社の米国第一号製品となるBondlidoが2026年後半より販売開始予定です。また、以下の開発進展を予定しています。

   MRX-4TZT:多発性硬化症による痙縮患者を対象とした臨床第2相試験の結果判明(2026年第4四半期)

   Alto-101:統合失調症患者に対する臨床第2相試験の結果判明(2026年第1四半期)

 

Bondlidoの初年度売上高について、現時点で合理的に見通すことが困難なため、2026年12月期の業績予想は記載しておりません。2026年12月期の営業費用については、以下のとおり見込んでいます。

   MRX-4TZT臨床第2相試験費用と継続的な製剤開発に要する費用を中心とした研究開発費:1,228百万円

●   その他の販売費及び一般管理費:356百万円

 

(5)継続企業の前提に関する重要事象等

当社グループは創薬ベンチャー企業です。

医薬品の研究開発には長期に及ぶ先行投資が必要であり、ベンチャー企業として医薬品の開発に取り組んでいるため、期間損益のマイナスが先行する結果となっております。

当連結会計年度においても営業赤字が継続しているため、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況となっておりますが、2013年2月13日の東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う資金調達及び上場以降適時に実施してまいりました資金調達により、研究開発活動を展開するための資金は確保できており、継続企業の前提に関する重要な不確実性はないと認識しております。

 

2.会計基準の選択に関する基本的な考え方

当社は、会計基準の選択について、当面は日本基準を適用することとしております。

今後の国際財務報告基準(IFRS)の適用につきましては、当社グループの今後の事業展開並びに国内外の諸情勢を踏まえて検討を進めていく方針であります。

 

 

3.連結財務諸表及び主な注記

(1)連結貸借対照表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2024年12月31日)

当連結会計年度

(2025年12月31日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

1,977,638

1,754,669

 

 

原材料及び貯蔵品

10,018

16,927

 

 

前渡金

15,243

25,632

 

 

未収入金

44,344

12,826

 

 

その他

25,491

14,899

 

 

流動資産合計

2,072,735

1,824,955

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

120,107

108,010

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

2,042

1,017

 

 

 

工具、器具及び備品(純額)

1,525

1,306

 

 

 

土地

81,899

 

 

 

有形固定資産合計

123,675

192,234

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

投資有価証券

31,191

130,905

 

 

 

長期前払費用

46,397

7,838

 

 

 

その他

1,599

1,599

 

 

 

投資その他の資産合計

79,189

140,343

 

 

固定資産合計

202,864

332,578

 

資産合計

2,275,600

2,157,533

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

未払金

89,789

53,356

 

 

未払法人税等

14,202

22,588

 

 

その他

1,609

1,327

 

 

流動負債合計

105,601

77,272

 

固定負債

 

 

 

 

繰延税金負債

31,270

 

 

固定負債合計

31,270

 

負債合計

105,601

108,542

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2024年12月31日)

当連結会計年度

(2025年12月31日)

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

580,917

450,912

 

 

資本剰余金

2,314,092

2,358,402

 

 

利益剰余金

△787,065

△898,753

 

 

自己株式

△0

△0

 

 

株主資本合計

2,107,943

1,910,561

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

68,443

 

 

為替換算調整勘定

6,932

10,094

 

 

その他の包括利益累計額合計

6,932

78,538

 

新株予約権

55,122

59,891

 

純資産合計

2,169,999

2,048,991

負債純資産合計

2,275,600

2,157,533

 

 

(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書

連結損益計算書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

 至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

 至 2025年12月31日)

売上高

 

 

 

製品売上高

325

3,976

 

研究開発等収入

257,590

124,108

 

売上高合計

257,915

128,084

売上原価

 

 

 

製品売上原価

300

1,200

 

売上原価合計

300

1,200

売上総利益

257,615

126,884

販売費及び一般管理費

1,050,661

1,068,884

営業損失(△)

△793,045

△941,999

営業外収益

 

 

 

助成金収入

52,533

2,779

 

受取利息

225

2,503

 

保険解約返戻金

14,858

 

その他

236

30

 

営業外収益合計

52,994

20,171

営業外費用

 

 

 

為替差損

1,394

5,452

 

株式交付費

2,440

1,240

 

営業外支払手数料

11,190

8,503

 

その他

430

 

営業外費用合計

15,025

15,627

経常損失(△)

△755,076

△937,456

特別利益

 

 

 

新株予約権戻入益

20,831

12,401

 

特別利益合計

20,831

12,401

特別損失

 

 

 

投資有価証券評価損

68,493

 

特別損失合計

68,493

税金等調整前当期純損失(△)

△802,738

△925,054

法人税、住民税及び事業税

8,936

12,318

法人税等調整額

△4,918

法人税等合計

4,017

12,318

当期純損失(△)

△806,756

△937,373

非支配株主に帰属する当期純利益

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

△806,756

△937,373

 

 

連結包括利益計算書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

 至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

 至 2025年12月31日)

当期純損失(△)

△806,756

△937,373

その他の包括利益

 

 

 

その他有価証券評価差額金

68,443

 

為替換算調整勘定

△3,567

3,162

 

その他の包括利益合計

△3,567

71,605

包括利益

△810,324

△865,767

(内訳)

 

 

 

親会社株主に係る包括利益

△810,324

△865,767

 

非支配株主に係る包括利益

 

 

(3)連結株主資本等変動計算書

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

 

(単位:千円)

 

株主資本

資本金

資本剰余金

利益剰余金

自己株式

株主資本合計

当期首残高

847,504

1,916,098

△915,728

△0

1,847,874

当期変動額

 

 

 

 

 

新株の発行(新株予約権の行使)

533,413

533,413

 

 

1,066,826

減資

△800,000

800,000

 

 

欠損填補

 

△935,419

935,419

 

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

 

 

△806,756

 

△806,756

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

 

 

 

 

 

当期変動額合計

△266,587

397,994

128,663

260,069

当期末残高

580,917

2,314,092

△787,065

△0

2,107,943

 

 

 

その他の包括利益累計額

新株予約権

純資産合計

為替換算調整勘定

その他の包括利益

累計額合計

当期首残高

10,500

10,500

66,357

1,924,731

当期変動額

 

 

 

 

新株の発行(新株予約権の行使)

 

 

 

1,066,826

減資

 

 

 

欠損填補

 

 

 

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

 

 

 

△806,755

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

△3,567

△3,567

△11,234

△14,802

当期変動額合計

△3,567

△3,567

△11,234

245,267

当期末残高

6,932

6,932

55,122

2,169,999

 

 

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

 

(単位:千円)

 

株主資本

資本金

資本剰余金

利益剰余金

自己株式

株主資本合計

当期首残高

580,917

2,314,092

△787,065

△0

2,107,943

当期変動額

 

 

 

 

 

新株の発行(新株予約権の行使)

369,995

369,995

 

 

739,990

減資

△500,000

500,000

 

 

欠損填補

 

△825,684

825,684

 

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

 

 

△937,373

 

△937,373

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

 

 

 

 

 

当期変動額合計

△130,004

44,310

△111,688

△197,382

当期末残高

450,912

2,358,402

△898,753

△0

1,910,561

 

 

 

その他の包括利益累計額

新株予約権

純資産合計

その他有価証券評価差額金

為替換算調整勘定

その他の包括利益

累計額合計

当期首残高

6,932

6,932

55,122

2,169,999

当期変動額

 

 

 

 

 

新株の発行(新株予約権の行使)

 

 

 

 

739,990

減資

 

 

 

 

欠損填補

 

 

 

 

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

 

 

 

 

△937,373

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

68,443

3,162

71,605

4,768

76,374

当期変動額合計

68,443

3,162

71,605

4,768

△121,008

当期末残高

68,443

10,094

78,538

59,891

2,048,991

 

 

 

(4)連結キャッシュ・フロー計算書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

 至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

 至 2025年12月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

税金等調整前当期純損失(△)

△802,738

△925,054

 

減価償却費

38,427

13,873

 

株式報酬費用

9,428

12,067

 

貸倒引当金の増減額(△は減少)

△2,288

 

受取利息及び受取配当金

△225

△2,503

 

為替差損益(△は益)

285

 

新株予約権戻入益

△20,831

△12,401

 

助成金収入

△52,533

△2,779

 

棚卸資産の増減額(△は増加)

60

△6,909

 

前渡金の増減額(△は増加)

△4,489

△10,388

 

未収入金の増減額(△は増加)

△11,323

31,517

 

長期前払費用の増減額(△は増加)

△683

38,558

 

未払金の増減額(△は減少)

△1,056

△36,433

 

未払事業税の増減額(△は減少)

2,024

△773

 

その他

△5,513

10,705

 

小計

△851,741

△890,233

 

利息及び配当金の受取額

225

2,503

 

助成金の受取額

52,533

2,779

 

法人税等の支払額

△4,420

△3,158

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

△803,403

△888,109

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

有形固定資産の取得による支出

△265

△82,752

 

資産除去債務の履行による支出

△2,890

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

△3,155

△82,752

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

新株予約権の発行による収入

1,999

5,933

 

新株予約権の行使による株式の発行による収入

1,064,995

739,160

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

1,066,994

745,093

現金及び現金同等物に係る換算差額

△3,517

2,799

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

256,918

△222,969

現金及び現金同等物の期首残高

1,720,720

1,977,638

現金及び現金同等物の期末残高

1,977,638

1,754,669

 

 

(5)連結財務諸表に関する注記事項

(継続企業の前提に関する注記)

該当事項はありません。

 

(収益認識関係)

(顧客との契約から生じる収益を分解した情報)

当社の事業は、医薬品製剤開発及びこれらの付随業務の単一セグメントであり、主要な財又はサービスの種類別に分解した収益は、以下の通りであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

  至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

  至 2025年12月31日)

製品等の販売

325

3,976

研究開発等収入

257,590

24,108

  顧客との契約から生じる収益

257,915

28,084

  その他の収益

100,000

    外部顧客への売上高

257,915

128,084

 

 

(セグメント情報等)
(セグメント情報)

当社グループの事業は医療品製剤開発及びこれらの付帯業務の単一事業であるため、記載を省略しております。

 

(1株当たり情報)

項  目

前連結会計年度
(自  2024年1月1日
至  2024年12月31日)

当連結会計年度
(自  2025年1月1日
至  2025年12月31日)

1株当たり純資産額

44円53銭

33円51銭

1株当たり当期純損失金額(△)

△18円56銭

△17円44銭

 

なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

 

 

(注)算定上の基礎

 (1) 1株当たり純資産額

項  目

前連結会計年度
(2024年12月31日)

当連結会計年度
(2025年12月31日)

連結貸借対照表の純資産の部の合計額(千円)

2,169,999

2,048,991

普通株式に係る純資産額(千円)

2,114,876

1,989,099

普通株式の発行済株式数(株)

47,495,100

59,365,100

1株当たり純資産額の算定に用いられた普通株式の数(株)

47,495,100

59,365,100

 

 

 (2) 1株当たり当期純損失金額

項  目

前連結会計年度
(自  2024年1月1日
  至  2024年12月31日)

当連結会計年度
(自  2025年1月1日
 至  2025年12月31日)

連結損益計算書上の当期純損失(△)(千円)

△806,756

△937,373

普通株式に係る当期純損失(△)(千円)

△806,756

△937,373

普通株式の期中平均株式数(株)

43,468,422

53,735,719

 

 

 

(重要な後発事象)

該当事項はありません。