1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………4
(4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………6
3.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………7
(1)連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………………7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………9
(連結損益計算書) ……………………………………………………………………………………………9
(連結包括利益計算書) ………………………………………………………………………………………10
(3)連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………………11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………13
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………13
(セグメント情報) ……………………………………………………………………………………………13
(1株当たり情報) ……………………………………………………………………………………………16
(非金融資産の減損) …………………………………………………………………………………………16
(企業結合等関係) ……………………………………………………………………………………………18
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………………21
当社グループでは、2021年12月に次の5カ年を対象とする成長戦略を策定しました。高齢化社会における慢性疾患との共生や患者さんのQOL向上、ゲノム医療とAIの進化による個別化医療の進展といった、医療のパラダイムシフトに対応するための中長期ビジョンとして「デバイスからソリューションへ」を掲げました。製品軸から顧客軸へフォーカスを移し、医療のエコシステム全体とより積極的にかかわることで、顧客の課題に複合的なソリューションを提案できる企業を目指して経営を推進しています。5カ年成長戦略の4年目となる当期の連結業績は以下のとおりです。
当期の地域別売上収益は以下のとおりです。
売上収益は、前期比9.2%増の1兆1,319億円となりました。グローバルで医療需要の拡大が継続し、米州を中心に主要ビジネスが成長し、当社グループの販売は好調に推移しました。
海外は、アクセス製品を中心としたインターベンショナルシステムズ事業や、血漿イノベーションビジネスの展開加速を受けてグローバルブラッドソリューションが拡大し、前期比11.0%の増収となりました。
日本は、ファーマシューティカルソリューション事業の売上が好調に推移し、前期比2.5%の増収となりました。
売上総利益は、米国における関税政策の影響を受けつつも売上収益の増加により、前期比6.1%増の5,947億円となりました。
調整後営業利益は、売上総利益の増加等により、前期比7.8%増の2,194億円となりました。
営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、売上総利益の増加等により、いずれも増益となりました。
なお、当社グループは、当社グループが適用する会計基準であるIFRSにおいて定義されていない、調整後営業利益という業績管理指標を追加的に開示しております。調整後営業利益は、営業利益から買収に伴い取得した無形資産の償却費及び一時的な損益を調整した利益であり、セグメント利益と一致しています。
調整後営業利益は、当社グループが中長期的に持続的な成長を目指す上で、各事業運営の業績を把握するために経営管理に利用している指標であり、財務諸表の利用者が当社グループの業績を評価する上でも、有用な情報であると考えております。
報告セグメント別の売上収益の状況は以下のとおりです。
海外は、インターベンショナルシステムズ事業を中心に全事業で伸長し、前期比8.6%の増収となりました。日本は、インターベンショナルシステムズ事業及びニューロ事業の売上が好調に推移し、前期比5.9%の増収となりました。
その結果、グローバルの売上収益は前期比8.3%増の6,764億円となりました。
日本は、ホスピタルケアソリューション事業において、一部事業の終了等の影響を受けたものの、ファーマシューティカルソリューション事業が伸長し、前期比0.4%の増収となりました。海外は、北米及び欧州で売上が増加し、前期比7.2%の増収となりました。
その結果、グローバルの売上収益は前期比2.3%増の2,161億円となりました。
海外は、北米における血漿イノベーションビジネスの展開加速に伴いグローバルブラッドソリューションが好調に推移し、前期比15.5%の増収となりました。日本は、採血関連製品の売上が増加し、前期比13.2%の増収となりました。
その結果、グローバルの売上収益は前期比15.4%増の2,310億円となりました。
<オーガンテクノロジーズ事業>
当社は、2025年10月29日付でOrganOx社の全株式を取得し、同社を完全子会社化したことに伴い、取得日以降の同社の業績を連結業績として開示しております。また、OrganOx社が手掛ける事業の名称を「オーガンテクノロジーズ事業」に決定しました。なお、本決定は事業内容の変更を伴うものではありません。
当該セグメントの売上高は、北米市場を中心とした事業拡大により、80億円となりました。
資産合計は、4,838億円増加して2兆3,122億円となりました。これは主に、OrganOx社の取得等によりのれん及び無形資産が2,582億円増加、生産設備への投資やドイツレバークーゼン工場の取得等により有形固定資産が754億円増加、事業規模の拡大等により現金及び現金同等物が586億円増加、為替相場が円安方向に推移した影響等により棚卸資産が412億円増加したことによるものです。
負債合計は、2,679億円増加して7,277億円となりました。これは主に、OrganOx社の買収を目的とした借入れ等により社債及び借入金が2,050億円増加したことによるものです。
資本合計は、2,160億円増加して1兆5,845億円となりました。これは主に、当期利益の計上により1,359億円増加、為替相場が円安方向に推移した影響等に伴うその他の包括利益の計上により1,210億円増加した一方で、剰余金の配当により413億円減少したことによるものです。
営業活動の結果得られた資金は、2,309億円となりました。税引前利益1,783億円、減価償却費及び償却費954億円、法人所得税の支払額416億円が主な要因です。
投資活動の結果使用した資金は、3,441億円となりました。OrganOx社やドイツレバークーゼン工場の取得等に伴う関係会社又はその他の事業の取得による支出2,483億円、生産設備等への投資に伴う有形固定資産の取得による支出852億円、新ITシステムへの投資等に伴う無形資産の取得による支出168億円が主な要因です。
財務活動の結果得られた資金は、1,555億円となりました。OrganOx社の買収を目的とした借入れによる収入2,398億円、配当金の支払額413億円、長期借入金の返済による支出350億円が主な要因です。
また、上記に加えて、現金及び現金同等物に係る換算差額により164億円増加した結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末より586億円増加して2,805億円となりました。
(注) 親会社所有者帰属持分比率:親会社の所有者に帰属する持分/資産合計
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※ いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※ 株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後期末発行済株式総数により算出しております。
※ キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結財政状態計算書に計上されている負債のうち利子を払っている全ての負債を対象としております。また利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
2027年3月期においても、医療需要の増加傾向が継続し、欧米を中心に売上収益の拡大が見込まれます。マクロ環境は、サプライチェーンの混乱や、原材料価格の高騰リスクは継続するものと考えます。また、中東情勢をはじめとする地政学リスクも高まり、先行きは不透明な状況になっています。このような環境下において、業績予想については、売上収益、調整後営業利益において増収増益を見込んでいます。米国における関税政策と中東情勢の影響についても一定の想定に基づき影響額を推定し、業績見通しに織り込んでいます。製造現場における生産性の向上、コスト削減策等、市場環境に応じた適切な対策を今後も推進していきます。高成長が見込まれる分野では、引き続き生産能力の拡大を中心とする設備投資を進める予定です。また、5カ年成長戦略「GS26」の最終年度である今期においても、医療従事者の不足や院内業務効率化の推進等、医療現場の課題に向き合い、新たな価値・ソリューションを提供する事業の拡大・創出に取り組むことで、成長戦略で掲げた目標の達成を目指します。
2027年3月期の業績見通しは以下のとおりです。
2026年3月期実績レート;1ドル=151円、1ユーロ=175円
2027年3月期想定レート;1ドル=155円、1ユーロ=180円
当社グループは、高い利益性と持続的な成長を確保するため、利益の再投資を適正かつ積極的に進め、企業価値の一層の増大を図っていきます。これは、株主の皆様の利益に適うものであり、投資価値の増大につながるものと考えております。
株主の皆様への利益配分につきましては、安定した増配に加えて、成長投資や財務健全性等を総合的に勘案しながら、総還元性向50%を水準に自己株式取得も検討してまいります。
当期の年間配当金につきましては、1株につき30円とする予定です。従って、期末配当金は、既にお支払いした中間配当金1株につき15円を差し引き、1株につき15円とする予定です。
次期の年間配当金につきましては、1株につき36円(うち中間配当金18円)を予定しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の向上及びグローバルでのルール統一による経営管理の精度向上とガバナンス強化を目的として、2018年3月期期末決算より、国際会計基準を適用しております。
(注) 上記の計算書の項目は税引後で開示しております。
該当事項はありません。
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。
当社グループは、製品群別に分類された社内カンパニー制を採用しており、各社内カンパニー本部は、取り扱う製品について日本及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
2025年10月29日付でOrganOx社の全株式を取得し、完全子会社化したことにより、当期より、新たに「オーガンテクノロジーズ事業」を報告セグメントとして追加しております。なお、当該追加が前連結会計年度及び既存の報告セグメントにおけるセグメント情報に与える影響はありません。
したがって、当社は、社内カンパニー制、または製品群別のセグメントを基礎として構成された「心臓血管カンパニー」、「メディカルケアソリューションズカンパニー」、「血液・細胞テクノロジーカンパニー」及び「オーガンテクノロジーズ事業」の4つを報告セグメントとしております。
各報告セグメントの主な製品
当社グループの報告セグメントによる収益及び業績は以下のとおりです。
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(注) 1.調整額は以下のとおりです。
1) 外部顧客への売上収益の調整額298百万円は、報告セグメントに帰属しない外部向け人材派遣による収入等です。
2) セグメント利益の調整額△712百万円には、棚卸資産の調整額2,305百万円、欧州医療機器規則(MDR)への適合に伴う準備費用△2,437百万円等が含まれております。
2.一時的な損益△24,247百万円には、注記事項「(非金融資産の減損)」の(1)から(5)を含む減損損失△17,858百万円、注記事項「(非金融資産の減損)」の(5)に関する費用△3,155百万円、カーディオバスキュラー事業における事業ポートフォリオ見直しに伴う費用△1,615百万円を含む事業再編費用△7,521百万円等が含まれております。
3.減価償却費及び償却費には買収無形資産の償却費を含めております。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(注) 1.調整額は以下のとおりです。
1) 外部顧客への売上収益の調整額294百万円は、報告セグメントに帰属しない外部向け人材派遣による収入等です。
2) セグメント利益の調整額△1,494百万円には、欧州医療機器規則(MDR)への適合に伴う準備費用△1,629百万円、棚卸資産の調整額1,846百万円、全社費用△1,993百万円等が含まれております。全社費用は、各報告セグメントに配賦した販売費及び一般管理費の予定配賦額と実績発生額との差額です。
2.一時的な損益△18,828百万円には、現在係争中の訴訟関連費用△5,507百万円、注記事項「(非金融資産の減損)」の(1)に記載の減損損失、これに伴う関連費用がそれぞれ△4,520百万円、△3,631百万円、買収関連費用△3,906百万円等が含まれております。
3.減価償却費及び償却費には買収無形資産の償却費を含めております。
4.有形固定資産及び無形固定資産の増加額には、企業結合による資産の増加は含めておりません。
当社の普通株主に帰属する基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益の算定基礎は以下のとおりです。
(注) 基本的1株当たり当期利益は、親会社の普通株主に帰属する当期利益を、連結会計年度中の発行済普通株式の加重平均株式数により除して算出しております。
(非金融資産の減損)
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
前連結会計年度に認識した減損損失22,461百万円は、主に以下の理由によるものです。
(1)米州でのインターベンショナルシステムズ事業に関する開発の一部中止
前連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する一部の製品の開発の中止を決定したことにより、減損損失6,211百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。当該減損損失の内訳は開発資産5,007百万円、建設仮勘定609百万円、のれん593百万円です。当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含まれております。
(2)欧州でのインターベンショナルシステムズ事業に関する一部事業の中止
前連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する一部の事業の中止を決定したことにより、減損損失5,290百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。当該減損損失の主な内訳はのれん3,124百万円、その他の無形資産1,406百万円、ソフトウエア543百万円です。当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含まれております。
(3)製薬会社との新規受託製造プロジェクトの中止
前連結会計年度において、血液・細胞テクノロジーカンパニーに属する製薬会社との新規受託製造プロジェクトの中止を決定したことにより、製造設備について減損損失2,486百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。主に建設仮勘定について認識した当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含まれております。
(4)中国でのインターベンショナルシステムズ事業に関する一部事業の収益性悪化
前連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する一部の事業の収益性が悪化したことにより、減損損失1,882百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、過去の経験及び外部からの情報を反映し、販売予測や市場シェア等を加味した、経営者が承認した今後9年分の事業計画を基礎としたキャッシュ・フロー見積額を現在価値に割り引いて算定しております。なお、キャッシュ・フローの予測期間は5年超となっていますが、その基礎となる事業計画は、個々の製品の販売計画を現在の市場規模や競合他社の状況等を考慮して策定した上で、それを積み上げて作成しております。そのため、キャッシュ・フローの予測に信頼性があり、過去の経験に基づいて長期間にわたって正確に予測できると判断しております。また、減損テストの判定に使用した割引率(税引後)は10.7%です。のれんについて認識した当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含まれております。
(5)欧州でのインターベンショナルシステムズ事業に関する一部の工場閉鎖
前連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する一部の工場閉鎖を決定したことにより、減損損失1,545百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。当該減損損失の主な内訳は機械装置891百万円、建設仮勘定627百万円です。当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含まれております。
(6)米州でのカーディオバスキュラー事業に関する開発の一部中止
前連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する一部の製品の開発の中止を決定したことにより、減損損失1,244百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。開発資産について認識した当該減損損失は、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれております。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
当連結会計年度に認識した減損損失11,363百万円は、主に以下の理由によるものです。
(1)米州子会社が保有するインターベンショナルシステムズ事業に関する独占販売権の契約見直し
当連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する独占販売権について、提携方法の見直しに伴い同独占販売権に関する契約を終了したことによる減損損失4,520百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。その他の無形資産について認識した当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含まれております。
(2)米州でのインターベンショナルシステムズ事業に関する収益性改善プロジェクトの中止
当連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する製品の収益性改善を目的としたプロジェクトについて中止を決定したことにより、減損損失2,238百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。主に建設仮勘定について認識した当該減損損失は、連結損益計算書の「売上原価」に含まれております。
(3)米州でのアオルティック事業に関する開発の一部中止
当連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する一部の製品の開発の中止を決定したことにより、減損損失2,084百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。主に開発資産について認識した当該減損損失は、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれております。
(4)米州でのカーディオバスキュラー事業に関する開発の一部中止
当連結会計年度において、心臓血管カンパニーに属する一部の製品の開発の中止を決定したことにより、減損損失1,423百万円を計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値はゼロとしております。開発資産について認識した当該減損損失は、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれております。
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
WuXi Biologics社のレバークーゼン工場の取得
(1) 企業結合の概要
① 事業譲受の相手企業の名称及び事業の内容
事業譲受の相手企業の名称:WuXi Biologics社
事業の内容:医薬品開発製造受託(CDMO)
(注)CDMO企業である同社が保有していたドイツレバークーゼンの薬剤製品工場を取得しています。
② 取得日
2025年9月30日
③ 企業結合の主な理由
当社グループは、薬剤に適した素材を用いた薬剤充填用シリンジ等の容器並びに投与デバイスを開発するとともに、高度な製造技術を活かした医薬品と医療機器のコンビネーションプロダクトのCDMO事業を手掛けており、同事業のグローバル化を今後の成長戦略の一つとして位置付けております。
今回の買収で取得する薬剤製品工場を、当社グループとして初となる海外のCDMO生産拠点として活用することにより、生産キャパシティの拡充並びにグローバル対応力の強化を図り、CDMO事業のグローバル展開を加速させます。
(2) 取得対価、取得資産及び引受負債の公正価値、のれん (注) 1
(単位:百万円)
(注) 1.中間連結会計期間においては取得原価の配分が完了しておらず、暫定的な金額となっておりましたが、当連結会計年度末に確定しております。この暫定的な会計処理の確定に伴い、取得日における公正価値の当初測定額を修正しました。
2.のれんは、今後の事業展開により期待される将来の超過収益力です。税務上損金算入可能と見込まれるのれんの金額は発生していません。
(3) 取得関連費用
当該企業結合に係る取得関連費用に重要性はありません。
(4) 被取得事業の売上収益及び当期利益
連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいことから、記載を省略しております。
(5) 企業結合が期首に完了したと仮定した場合の連結に与える影響(プロフォーマ情報)
当該影響額に重要性が乏しいことから、記載を省略しております。なお、当該プロフォーマ情報は監査を受けておりません。
OrganOx社の株式の取得
(1) 企業結合の概要
① 被取得企業の名称及び事業の内容
被取得企業の名称:OrganOx Limited
被取得企業の事業の内容:臓器保存デバイスの製造・販売
② 取得日
2025年10月29日
③ 取得した議決権付資本持分の割合
取得日直前に所有していた議決権比率 0.4%
取得日に追加取得した議決権比率 99.6%
取得後の議決権比率 100%
④ 企業結合の主な理由
本買収を通じて当社グループは、未充足ニーズが大きく存在し、今後も高い成長が期待できる臓器移植関連分野に参入します。当社が医療機器開発において長年培ってきた技術力と専門性に、OrganOx社が有する常温機械灌流(NMP:Normothermic Machine Perfusion)の知見やノウハウを融合することで、革新的な臓器保存デバイスをグローバルに提供してまいります。これにより、移植用臓器の使用率向上、マージナルドナーの臓器の活用促進、移植後成績の改善、夜間や緊急の移植手術の回避による医療従事者の負担軽減など、臓器移植に関する様々な課題を解決し、待機患者への移植機会の拡大及び移植医療の発展に貢献します。
⑤ 被取得企業の支配を獲得した方法
株式の取得
(2) 対価
(単位:百万円)
(注) 1.当該企業結合に係る取得関連コスト3,641百万円を連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めて表示しております。
2.当初契約に基づく価格調整の結果、最終的な取得価額を確定しました。
3.当社は、企業結合以前に有していたOrganOx社に対する0.4%の資本持分を公正価値で測定した結果、570百万円の利得を認識しました。当該利得は、連結損益計算書の「その他の収益」に含まれております。
(3) 取得資産及び引受負債の公正価値、のれん (注) 1
(単位:百万円)
(注) 1.第3四半期連結会計期間においては取得原価の配分が完了しておらず、暫定的な金額となっておりましたが、当連結会計年度末に確定しております。この暫定的な会計処理の確定に伴い、取得日における公正価値の当初測定額を修正しました。
2.無形資産は、主に技術資産及び仕掛研究開発資産です。
3.のれんは、今後の事業展開により期待される将来の超過収益力、個別認識の要件を満たさない無形資産です。税務上損金算入可能と見込まれるのれんの金額は発生していません。
(4) 子会社の取得による支出
(単位:百万円)
(5) 被取得企業の売上収益及び当期利益
連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいことから、記載を省略しております。外部顧客への売上収益及びセグメント利益については、注記事項「(セグメント情報)」に記載しております。
(6) 企業結合が期首に完了したと仮定した場合の連結財務諸表に与える影響(プロフォーマ情報)
当該影響額に重要性が乏しいことから、記載を省略しております。なお、当該プロフォーマ情報は監査を受けておりません。
(社債の発行)
当社は、2025年12月11日開催の取締役会決議に基づき、2026年4月28日を払込期日とする米ドル建無担保普通社債を下記の条件にて発行しました。
テルモ株式会社第1回米ドル建無担保普通社債(5年債)
1.発行総額 500百万米ドル
2.発行価格 額面金額の100%
3.利率 年4.48800%(金利通貨スワップ後 年2.37110%)
4.払込期日 2026年4月28日
5.償還期限 2031年4月28日
6.償還方法 満期一括償還
7.資金の使途 一般事業資金への充当および、OrganOx社の買収のために借り入れた資金の一部についての長期資金へのリファイナンス
8.その他 為替相場変動リスクをヘッジしております。