1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………2
(1)当四半期連結累計期間の経営成績の概況 ………………………………………………………………2
(2)当四半期連結累計期間の財政状態の概況 ………………………………………………………………4
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………4
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………5
(1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………5
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………7
(四半期連結損益計算書) ………………………………………………………………………………………7
(第3四半期連結累計期間) …………………………………………………………………………………7
(四半期連結包括利益計算書) …………………………………………………………………………………8
(第3四半期連結累計期間) …………………………………………………………………………………8
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………9
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ……………………………………………………9
(セグメント情報等の注記) ……………………………………………………………………………………9
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………10
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………10
(キャッシュ・フロー計算書に関する注記) …………………………………………………………………10
1.経営成績等の概況
国内医薬品事業におきましては、高齢化社会の進行等によって国の医療財政が逼迫する中、薬価制度の抜本改革をはじめとする様々な医療費抑制策が進められており、長期収載品の選定療養制度など、当第3四半期連結累計期間においても引き続き厳しい事業環境にあります。
このような環境の中、当社グループは、2022年を起点とする10か年の経営計画において、製薬業界を取り巻く厳しい状況や、それに伴う当社グループの長期的課題を分析し、2031年ビジョンとして「画期的新薬の迅速な創出・提供により健康寿命延伸に貢献し続ける企業」「皮膚科、整形外科領域を中心にグローバルに展開する創薬企業」を掲げました。また、当社グループは、ビジョン実現のための戦略として「研究開発」「海外展開」「経営基盤」の3つのTransformationを策定し、研究開発への積極的な戦略投資、高い有効性と安全性を有し世界に通用する医薬品を効率良く創出・販売できる体制の構築、挑戦と変革を追求し続ける人材の育成等を進めております。
農業薬品事業におきましては、主力品である微生物由来の天然物質農薬「ポリオキシン」の成長戦略を柱とした価値の最大化をはかっております。以上の戦略を通じて経営計画達成に向けて取り組んでおります。
なお、経営環境の変化や計画の進捗等を踏まえ、2025年4月8日に「長期経営計画2031」の一部見直しを発表いたしました。主な変更内容は、①画期的・革新的新薬の継続的な上市のための戦略投資金額の増額、②財務規律の維持、③株主還元の強化であります。詳細につきましては当社グループのウェブサイトをご参照ください。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4521/tdnet/2591011/00.pdf
当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、減収減益となりました。売上高は、前第3四半期連結累計期間の増収要因であった「NM26」の知的財産譲渡及び販売提携オプション契約に係る契約一時金収入(8,600万米ドル)、「STAT6阻害剤」に関するライセンス契約締結に基づく契約一時金収入(3,000万米ドル)の反動や、爪白癬治療剤「クレナフィン」のオーソライズド・ジェネリック(以下、「AG」という。)への置き換えが進んだこと等により減収となりました。利益につきましては、KalVista Pharmaceuticals, Ltd.(以下、「カルビスタ社」という。)との遺伝性血管性浮腫治療剤「セベトラルスタット」の日本での販売に関する提携及びライセンス契約締結、㈱ツーセルとの同種(他家)滑膜間葉系幹細胞由来三次元人工組織「gMSC1」に関するライセンス契約締結、Astria Therapeutics, Inc.(現、BioCryst Pharmaceuticals, Inc. 以下、「バイオクリスト社」という。)が遺伝性血管性浮腫の長期予防を目的として開発中の「ナベニバルト」の日本における開発及び商業化に関するライセンス契約締結、Numab Therapeutics AG(以下、「ニューマブ社」という。)との炎症性腸疾患を対象疾患とする新規多重特異性抗体医薬「NM81」の戦略的なライセンス及び共同開発契約締結等による研究開発費の増加もあり、減益となりました。売上高は57,617百万円(対前年同期比24.2%減)、営業利益は554百万円(対前年同期比97.8%減)、経常利益は1,172百万円(対前年同期比95.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,398百万円(対前年同期比92.7%減)となりました。なお、研究開発費につきましては、15,645百万円(対前年同期比48.2%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間における事業の主な進捗は以下のとおりであります。
〔研究開発〕
・当社グループが、難治性脈管奇形を対象疾患として開発を進めている「KP-001」の国内第Ⅲ相検証的試験において、主要評価項目を達成いたしました。また、安全性に関しても開発上の問題となる副作用は認められませんでした。今後は、現在実施中の国内第Ⅲ相長期投与試験の結果を踏まえ、2026年度の製造販売承認申請をめざしております。
・当社グループは、ニューマブ社と「NM81」の戦略的なライセンス及び共同開発契約を締結いたしました。本契約締結により、当社グループが2024年11月に締結した共同研究契約に附随するオプション権に基づくアジアの特定の地域における「NM81」の販売権を取得するとともに、両社で「NM81」の共同開発を推進いたします。また、ニューマブ社が製品の事業化に成功した場合、当社グループはニューマブ社から一定額までの対価を受け取ります。
・当社グループが、既存治療で効果不十分なアタマジラミ症を対象疾患として開発を進めている「KAR」の国内第Ⅲ相試験において、主要評価項目を達成いたしました。また、安全性に関しても開発上の問題となる副作用や重篤な副作用は認められなかったため、2026年度の製造販売承認申請をめざしております。
〔導入関連〕
・2024年10月に、当社グループが三洋化成工業㈱(以下、「三洋化成」という。)と日本における独占的販売権に関するライセンス契約を締結しておりました日本初の遺伝子組み換え技術を用いた新規の創傷治癒材「シルクエラスチン創傷用シート」に関し、三洋化成が製造販売承認を取得いたしました。
・㈱ツーセルが創製し、再生医療等製品としての承認をめざしている「gMSC1」に関するライセンス契約を締結いたしました。本契約締結により、当社グループは日本国内の整形外科領域における共同開発権、独占的販売権を取得いたしました。
・バイオクリスト社が開発中の「ナベニバルト」について、日本における開発及び商業化に関するライセンス契約を締結いたしました。本契約締結により、当社グループは日本における「ナベニバルト」の独占的な開発及び販売の権利を取得いたしました。
・カルビスタ社が、「エクテリー」(一般名:セベトラルスタット)について、遺伝性血管性浮腫の急性発作を効能・効果として製造販売承認を取得しました。「エクテリー」は遺伝性血管性浮腫急性発作に対する世界初かつ唯一の経口急性発作治療薬であり、国際共同第Ⅲ相検証試験及び国際共同第Ⅲ相継続投与試験において、成人及び12歳以上の遺伝性血管性浮腫患者に対する有効性と安全性が確認されました。なお、当社グループは、カルビスタ社と「エクテリー」の日本における独占的な商業化に関するライセンス契約を締結しております。
〔海外展開〕
・爪白癬治療剤「Jublia」(日本販売名:クレナフィン)について、欧州の導出先であるAlmirall S.A.が、ドイツの連邦医薬品医療機器研究所より製造販売承認を取得いたしました。今回のドイツでの承認取得は、イタリアに続いて欧州で2か国目になります。
・原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」について、韓国の導出先であるDong-Wha Pharm. Co.,Ltd.が、2026年1月19日に韓国で発売いたしました。
〔その他〕
・当社の株価や業績と従業員の処遇の連動性をより高め、経済的な効果を株主の皆様と共有することにより、株価及び業績向上への従業員の意欲や士気を高めることを目的として、従業員に対して自社の株式を給付するインセンティブプラン「株式給付信託(J-ESOP)」の運用を開始いたしました。
・連結子会社である科研ファルマ㈱が、「クレナフィン」のAGを発売いたしました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 薬業
1) 医薬品・医療機器
〔国内売上〕
医薬品・医療機器につきましては、「エクロック」等の売上は増加したものの、「クレナフィン」のAGへの置き換えが進んだことや、薬価改定の影響等によって関節機能改善剤「アルツ」及びジェネリック医薬品(クレナフィンAGを除く)等の売上が減少したことにより、減収となりました。
〔海外売上〕
前第3四半期連結累計期間の増収要因であった「NM26」の知的財産譲渡及び販売提携オプション契約及び「STAT6阻害剤」に関するライセンス契約締結に基づく契約一時金収入の反動等により、減収となりました。
2) 農業薬品
農業薬品につきましては、殺菌剤「ポリオキシン」や除草剤「メタミホップ」等の売上が増加したことにより、増収となりました。
この結果、薬業の売上高は55,702百万円(対前年同期比24.9%減)となりました。なお、海外売上高は7,880百万円(対前年同期比66.7%減)となりました。
② 不動産事業
不動産事業の主たる収入は文京グリーンコート関連の賃貸料であります。売上高は1,915百万円(対前年同期比3.9%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は176,440百万円となり、前連結会計年度末に比べ13,982百万円の減少となりました。これは主に、現金及び預金の減少によるものであります。
負債は30,632百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,155百万円の減少となりました。これは主に、未払法人税等の減少によるものであります。
また、純資産は145,808百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,826百万円の減少となりました。これは主に、利益剰余金の減少によるものであります。
自己資本比率は、82.6%(前連結会計年度末80.2%)となりました。
通期の業績につきましては、主に国内の医薬品における競合品の影響等による売上高の減少、また「gMSC1」に関するライセンス契約締結、「ナベニバルト」の日本における開発及び販売に関する提携及びライセンス契約締結による契約一時金の支払い等により、研究開発費が当初計画より増加する見通しであることから、減収減益を見込んでおります。売上高は86,300百万円、営業利益は2,100百万円、経常利益は2,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2,300百万円を見込んでおり、2025年9月26日に公表した業績予想は変更しておりません。
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
税金費用については、当第3四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計適用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算しております。
Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自 2024年4月1日 至 2024年12月31日)
1 報告セグメントごとの売上高及び利益の金額に関する情報並びに収益の分解情報
2 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
該当事項はありません。
Ⅱ 当第3四半期連結累計期間(自 2025年4月1日 至 2025年12月31日)
1 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報並びに収益の分解情報
2 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
該当事項はありません。
(自己株式の取得)
当社は、当第3四半期連結累計期間において、2025年2月26日開催の取締役会決議に基づき、自己株式を538,800株、2,340百万円取得いたしました。
(自己株式の消却)
当社は、当第3四半期連結累計期間において、2025年2月26日開催の取締役会決議に基づき、2025年5月30日付で自己株式を1,800,000株消却いたしました。これにより、自己株式が6,787百万円、資本剰余金が1,529百万円、利益剰余金が5,257百万円それぞれ減少いたしました。
(第三者割当による自己株式の処分)
当社は、当第3四半期連結累計期間において、2025年5月30日開催の取締役会決議に基づき、2025年6月17日付で自己株式を110,000株処分いたしました。自己株式の処分は株式給付信託(J-ESOP)の運用開始によるもので、これにより、自己株式が414百万円減少し、資本剰余金が4百万円増加いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間末における自己株式は6,271,390株、23,775百万円、資本剰余金は11,406百万円、利益剰余金は124,879百万円となっております。
該当事項はありません。
(キャッシュ・フロー計算書に関する注記)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。なお、第3四半期連結累計期間に係る減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む。)及びのれんの償却額は、次のとおりであります。