○添付資料の目次

 

1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………

(1)当中間期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………………………

(2)当中間期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………………………

(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………………

2.中間連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………

(1)中間連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………………………

(2)中間連結損益及び包括利益計算書 ………………………………………………………………………………

(3)中間連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………………

(4)中間連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………………

(セグメント情報等の注記) ………………………………………………………………………………………

(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………………………

(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………

(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………

 

1.経営成績等の概況

(1)当中間期の経営成績の概況

 当グループは、当中間連結会計期間より中間連結財務諸表を作成しているため、前年同期との比較分析は行っておりません。

 

 当社グループは、「見えないリスクを可視化する」とのビジョンのもと、ドローン・ロボット(以下「ドローン等」という。)やデータ処理・解析技術を活用し、産業インフラの保守・点検領域における安全性・効率性・持続可能性の向上を支援する各種ソリューションを提供しております。その中でも、屋内のGPSが届かない「狭くて、暗くて、危険な」特殊環境におけるインフラ・設備点検は、当社グループの強みを最も発揮できる領域の一つです。自社開発の屋内狭小空間点検ドローン「IBIS(アイビス)」を用いて、人が立ち入ることが困難な空間からデータを取得し、3次元化クラウド「LAPIS(ラピス)」によるデータ処理やAI解析、クラウド管理などのデジタル化まで一気通貫でサービス提供をしております。

 当社グループのソリューションは、老朽化したインフラの増加、人手不足、熟練作業員の高齢化といった喫緊の社会課題に対し、人が入らずに点検できる新たな選択肢を提供するものです。当社グループのソリューションを広めることで、国内の産業基盤の強化と、当社のミッションでもある「誰もが安全な社会を作る」ことの実現につながると考えております。

 さらに、今後は、当社グループの得意とする屋内の狭小・閉鎖空間を自由に飛行する自律型ドローンの展開、そして、鉄道事業等の保守メンテナンスや建設現場といった人手不足や安全性が課題となっている領域において、特殊環境に対応したドローンソリューションの展開を行うべく、研究開発活動や事業活動を進めてまいります。加えて、同様の課題を抱えるアジアをはじめとした海外市場への展開を通じて、日本発の産業ソリューションを世界へと広げることも、当社グループの重要な使命と捉えております。

 

 当社グループがソリューションを提供している産業インフラの保守・点検領域では、施設・設備の老朽化の進行、技能者の高齢化・人手不足、現場安全の高度化、データ利活用・トレーサビリティの要求が同時進行しております。特に、屋内の狭小・閉鎖・危険環境など、従来の人手中心では困難な箇所に対して、人が入らずにデータを取得することや、3次元化・AI解析などのデータ処理、クラウドでの一元管理といったデジタル化のニーズが年々高まっております。

 民間領域においては、製造・エネルギー・鉄道・建設等のアセットを中心に、安全確保、品質の標準化、稼働率向上(停止時間短縮)、保全計画の高度化が導入判断の主因となっており、デジタルツイン/点検DXの導入は、リスク低減と経済合理性(コスト・工期・再現性)の両立手段として位置づけられております。

 公共領域では、制度面の整備が進展しております。具体的には、2020年3月のBIM/CIM(※1)活用ガイドラインに基づく原則適用の拡大、2023年6月14日のデジタル社会形成基本法等の改正による点検のデジタル化推進、2024年4月1日からの労働時間規制強化(働き方改革関連法)による省人化・省力化ニーズの顕在化などが挙げられます。加えて、2020年9月の内閣府による関係省庁申合せにより、発電施設・ダム・鉄道施設等の生活関連施設においてセキュリティが担保されたドローンの調達方針が確認され、同趣旨の要請は民間調達にも波及する傾向にあります。

 海外においては、重要インフラ領域を中心に、安全保障・データ主権・サプライチェーン多様化を意識した調達・運用要件の厳格化が進んでおります。これにより、信頼性やデータガバナンスに配慮した機体・ソフトウェア・運用体制への選好が強まり、インフラ点検のデジタル化は国際的にも拡大基調であります。

 こうした産業構造・制度動向を背景に、ドローン市場は2030年に1兆195億円(出典:インプレス総合研究所「ドローンビジネス調査報告書2025」)、DX市場は2030年に2.9兆円(出典:株式会社富士キメラ総研「2025 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望」(製造業市場))への拡大が見込まれております。

 

 このような環境のもと、当社グループはインフラ業界のDX推進に向けて、屋内狭小空間におけるドローン点検の社会実装や、従来のアナログ手法による設備点検・調査のデジタル化に取り組んでいます。特に、2025年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故を契機として、下水道領域では対策が進められ、国土交通省の資料(※2)においても、下水道領域におけるドローン活用のロードマップが示されています。これを受け、当社グループは前年度に引き続き、下水道領域でのドローン利活用の拡大を目指し、各種取り組みを推進しました。

 具体的には、開発高度化、社会実装加速 、販売・導入拡大を進めるため、下水道業界の中核企業との事業連携を推進しました。また、日本下水道協会、日本下水道管路管理業協会に入会し、ドローンによる下水道点検の標準化に向け協力体制を構築しました。さらに、当中間連結会計期間においても全国各地の自治体と連携し、10か所以上(累計40か所以上)で下水管等インフラ調査の実施・受注をしました。

 加えて、当事業年度より開始したIBIS2の販売店制度は順調に進捗し、各地域で幅広いインフラ関連のネットワークと顧客基盤を有している企業5社(2026年2月末時点合計)が加入いたしました。

 

 さらに、成長戦略のうち、前事業年度から継続的に実施している内閣府の主導するSBIR制度(※3)に基づく国家プロジェクト2件も下記の通り順調に進捗いたしました。

SBIR案件名

管轄・

主導先

内容

進捗

建設施工・災害情報収集における高度化省力化・自動化・脱炭素化の技術開発・実証

国土交通省

建設現場の業務効率化を目的としたドローンを用いたDXソリューション開発プロジェクト

補助金の最大交付額4.7億円

遠隔自動ドローンと下記技術を合わせることによる建設現場管理のオートメーション化を推進中

・遠隔ドローン飛行についてはレベル3.5飛行(※4)実証を完了し、安全に運航できることを確認

・BIM/CIMモデルと点群を活用した進捗管理

・コンクリート構造物の出来形計測に採用可能な精度の点群作成

・AIによるひび割れ検知

・安全管理、巡視における3Dガウシアンスプラッティング(※5)の活用

「鉄道施設の維持管理の効率化・省力化に資する技術開発・実証」

国土交通省

鉄道環境に対応したドローンを用いた鉄道点検ソリューションの構築を目指すプロジェクト

補助金の最大交付額52億円

原理試作機の開発フェーズが完了し、量産試作機の開発フェーズに移行

作業依頼からドローン飛行、3次元化まで、鉄道点検を一気通貫で支援するソリューションを構築中

 

 また、海外に関する活動としては、韓国は引き続き市場形成に向けた認知拡大とユースケース創出を進めており、国会で開催された討論会にも登壇いたしました。東南アジアはグローバルサウス補助金を活用しつつインストラクター育成と運用人材基盤を整備しています。

 その他、次世代IBISや次世代ソフトウェア等のプロダクト開発に係る研究開発活動も順調に進捗いたしました。

 以上の活動の結果、当中間連結累計期間の経営成績は、売上高697,213千円、営業損失942,653千円、経常損失515,629千円、親会社株主に帰属する中間純損失516,152千円となりました。

 

[用語解説]

※1 BIM/CIM:BIMとは、「Building Information Modeling」の略称であり、コンピュータ上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに管理情報などの属性データを追加した構築物のデータベースを、建物の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程での情報活用を行うためのソリューションを指す。

CIMとは、「Construction Information Modeling」の略称であり、管理対象となる機器などを識別したり複数の対象間の関係を記述する方法を定めた標準を指す。

 

※2 第7回 下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会資料2 管路メンテナンス技術の高度化・実用化に向けた取組方針についてP7

 

※3 SBIR制度:SBIR制度とは、「Small Business Innovation Research」の略称であり、内閣府を司令塔とした予算支出目標を設定、研究開発初期段階から政府調達・民生利用まで、各省庁連携で一貫支援し、イノベーション創出、ユニコーン創出を目指す制度を指す。

 

※4 レベル3.5飛行:レベル3.5飛行とは、無人航空機操縦者技能証明の保有、保険への加入及び機上カメラ等の活用により、従来必要とされる立入管理措置(補助者・看板の配置)を行うことなく、道路や鉄道等の上空の横断を行うことが容易化された飛行

 

※5 3Dガウシアンスプラッティング(3D Gaussian Splatting):空間を多数の「ガウシアン(ぼかし球)」で表現し、写真のような3D映像を高速に合成・表示する手法

 

 なお、当社グループはインフラDX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。当社グループの主なサービス別に区分した売上高の状況は次のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

事業別名称

当中間連結累計期間

(自 2025年8月1日

  至 2026年1月31日)

ドローン事業

点検ソリューション

107,188

プロダクト提供サービス

317,725

小計

424,914

デジタルツイン

事業

データ処理・解析サービス

41,231

デジタルツイン

プラットフォーム

40,798

小計

82,030

ソリューション開発事業

166,040

新規領域

24,227

合計

697,213

 

 

(2)当中間期の財政状態の概況

(資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は1,168,403千円となり、前連結会計年度末に比べ293,305千円減少いたしました。これは主に契約資産が68,339千円、前払金が55,408千円、仕掛品が11,772千円増加したものの、現金及び預金が219,960千円、受取手形及び売掛金が140,521千円、未収消費税等が68,391千円減少したことによるものであります。固定資産は216,660千円となり、前連結会計年度末に比べ22,382千円減少いたしました。これは主に有形固定資産が19,421千円減少したことによるものであります。

 この結果、総資産は、1,385,064千円となり、前連結会計年度末に比べ315,688千円減少いたしました。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債は727,622千円となり、前連結会計年度末に比べ171,322千円増加いたしました。これは主に短期借入金が100,000千円、契約負債が24,543千円、未払費用が23,495千円増加したことによるものであります。固定負債は168,400千円となり、前連結会計年度末に比べ43,450千円減少いたしました。これは長期借入金が43,450千円減少したことによるものであります。

 この結果、負債合計は、896,022千円となり、前連結会計年度末に比べ127,872千円増加いたしました。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は489,042千円となり、前連結会計年度末に比べ443,560千円減少いたしました。これは主に新株予約権の行使及び第三者割当増資により資本金及び資本剰余金がそれぞれ26,388千円増加したものの、親会社株主に帰属する中間純損失の計上により利益剰余金が516,152千円減少したことによるものであります。

 この結果、自己資本比率は32.6%(前連結会計年度末は53.6%)となりました。

 

(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2026年7月期の連結業績予想については、2025年9月12日の「2025年7月期 決算短信」で公表いたしました通期の連結業績予想に変更はありません。

 

2.中間連結財務諸表及び主な注記

(1)中間連結貸借対照表

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2025年7月31日)

当中間連結会計期間

(2026年1月31日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

751,988

532,027

受取手形及び売掛金

323,009

182,487

契約資産

36,918

105,257

商品及び製品

40,023

42,668

仕掛品

13,510

25,283

原材料及び貯蔵品

108,977

105,007

前払金

29,774

85,182

未収消費税等

107,766

39,374

その他

51,234

52,363

貸倒引当金

△1,492

△1,249

流動資産合計

1,461,709

1,168,403

固定資産

 

 

有形固定資産

129,397

109,976

無形固定資産

4,263

4,328

投資その他の資産

105,382

102,355

固定資産合計

239,043

216,660

資産合計

1,700,752

1,385,064

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

2,324

4,230

短期借入金

200,000

300,000

1年内返済予定の長期借入金

80,840

90,800

未払金

75,602

83,493

未払費用

122,185

145,681

未払法人税等

819

1,050

契約負債

66,093

90,636

その他

8,432

11,728

流動負債合計

556,299

727,622

固定負債

 

 

長期借入金

211,850

168,400

固定負債合計

211,850

168,400

負債合計

768,149

896,022

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

11,946

38,335

資本剰余金

852,063

878,452

利益剰余金

54,951

△461,200

株主資本合計

918,962

455,587

その他の包括利益累計額

 

 

為替換算調整勘定

△6,654

△4,240

その他の包括利益累計額合計

△6,654

△4,240

新株予約権

20,295

37,695

純資産合計

932,603

489,042

負債純資産合計

1,700,752

1,385,064

 

(2)中間連結損益及び包括利益計算書

 

(単位:千円)

 

当中間連結会計期間

(自 2025年8月1日

至 2026年1月31日)

売上高

697,213

売上原価

374,436

売上総利益

322,776

販売費及び一般管理費

1,265,429

営業損失(△)

△942,653

営業外収益

 

受取利息

389

補助金収入

441,335

その他

1,589

営業外収益合計

443,314

営業外費用

 

支払利息

3,792

持分法による投資損失

11,351

その他

1,148

営業外費用合計

16,291

経常損失(△)

△515,629

税金等調整前中間純損失(△)

△515,629

法人税、住民税及び事業税

522

中間純損失(△)

△516,152

(内訳)

 

親会社株主に帰属する中間純損失(△)

△516,152

その他の包括利益

 

為替換算調整勘定

2,413

その他の包括利益合計

2,413

中間包括利益

△513,738

(内訳)

 

親会社株主に係る中間包括利益

△513,738

 

(3)中間連結キャッシュ・フロー計算書

 

(単位:千円)

 

当中間連結会計期間

(自 2025年8月1日

至 2026年1月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

税金等調整前中間純損失(△)

△515,629

減価償却費

23,419

受取利息及び受取配当金

△389

支払利息

3,792

補助金収入

△441,335

持分法による投資損益(△は益)

11,351

株式報酬費用

17,400

売上債権の増減額(△は増加)

138,607

契約資産の増減額(△は増加)

△68,339

棚卸資産の増減額(△は増加)

△10,442

前払金の増減額(△は増加)

△55,383

未収消費税等の増減額(△は増加)

68,543

仕入債務の増減額(△は減少)

1,873

契約負債の増減額(△は減少)

26,303

未払金の増減額(△は減少)

11,886

未払費用の増減額(△は減少)

23,495

その他の資産の増減額(△は増加)

△1,939

その他の負債の増減額(△は減少)

3,166

その他

△1,195

小計

△764,814

利息及び配当金の受取額

389

利息の支払額

△3,705

法人税等の支払額

△875

補助金の受取額

441,335

営業活動によるキャッシュ・フロー

△327,670

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

有形固定資産の取得による支出

△5,550

無形固定資産の取得による支出

△1,107

敷金及び保証金の差入による支出

△7,198

投資活動によるキャッシュ・フロー

△13,855

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

短期借入金の増減額(△は減少)

100,000

長期借入金の返済による支出

△33,490

株式の発行による収入

49,465

ストックオプションの行使による収入

2,800

財務活動によるキャッシュ・フロー

118,775

現金及び現金同等物に係る換算差額

2,791

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

△219,960

現金及び現金同等物の期首残高

751,988

現金及び現金同等物の中間期末残高

532,027

 

 

(4)中間連結財務諸表に関する注記事項

(セグメント情報等の注記)

 当社グループは、インフラDX事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)

 当社は、当中間連結会計期間において、新株予約権の行使による払込み及び2025年12月26日付けで九州電力株式会社から第三者割当増資の払込みを受けました。この結果、当中間連結会計期間において資本金及び資本準備金がそれぞれ26,388千円増加し、当中間連結会計期間末においては資本金が38,335千円、資本剰余金は878,452千円となっております。

 

(継続企業の前提に関する注記)

 該当事項はありません。

 

(重要な後発事象)

(第三者割当増資による新株式の発行)

 当社は2026年3月13日開催の取締役会において、第三者割当増資による新株式の発行を行うことを次のとおり決議し、2026年3月31日に払込完了する予定です。

 

(1)払込期日        :2026年3月31日

(2)発行する株式の種類及び数:普通株式 657,800株

(3)発行価額        :1株につき1,612円

(4)発行価額の総額     :1,060,373千円

(5)資本組入額       :1株につき806円

(6)資本組入額の総額    :530,186千円

(7)募集又は割当方法    :第三者割当増資の方法によります。

(8)割当先及び割当株式数  :日本ヒューム株式会社 310,200株

                株式会社日水コン   310,200株

                管清工業株式会社    18,700株

                株式会社山田商会    18,700株

(9)資金の使途       :①性能向上、遠隔化、自律化等を目的とした次世代IBISのための研究開発費(人件費、外注費、部材費等)

                ②上下水道領域におけるドローン活用促進に向け、自治体・維持管理事業者等への提案活動(デモ・現地検証、展示会出展・セミナー開催、営業体制強化等)に係る販促費、ならびに同領域の運用要件(安全基準・データ連携等)を踏まえた機能改良・品質検証・現場適用支援に係る開発費